軀
2017 11000×6500×2500 (mm)
Polyester film, Wire
私たちは、自分の“身体”と、その周囲に存在する“物”、そしてそれらを取り巻く“空間”というように、身体を中心とした様々な要素を別個のものとして捉えている。しかし、先住民族が森の中で草木の衣服を身に付けるように、人・物・空間、本来それらは分け隔てられるものではなく一体である。
この作品では、それらの問いを自然環境との関わりの中で投げかけるインスタレーションである。フィルムに印刷した人体をパズルのように組み合わせ、その人体のピースが奥へ向かって徐々に分裂していく様を12mの彫刻によって表した。木々の中で分裂していく人体と、作品それ自体の異物性は、未確定な人体と自然との距離感を映し出す。
Body
Musashino Art University Graduation Work
Awards for excellence
We regard various elements in our daily life as independent things, such as our “body”, “things” around us, and “space” between them. However, our body, things, and space are, originally indivisible. This work presents that forsaken notion to us.
I printed human body on polyester film, cut them into pieces, and folded them into a petal-like shape. I spread the pieces in order to express the process in which the human body is being dissolved gradually.